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レース鳩のバーレス

元はレース用の鳩だったバーレスを保護してから1年半になります。


 ▼ わりと最近のバーレス君(2012年7月8日.撮影)
120708バーレス拡大

保護から1年経った頃、彼のことを書いておこうと思い少し書いて“下書き保存”しつつ
気がついたら半年も過ぎてしまいました。

バーレスには特別な思い入れがあり、かえって文章が上手く書けないんですね。
何から書いたらいいのやら。


まず最初に、今もウチに居ることで分かる通り、元の飼い主には返せませんでした。
そのへんの事情はスルーしましょう。


2011年3月3日、我が家の庭にて保護。

ケガをした鳩をよく保護しますが、なぜみんな、発見した時は飛べない状態なのに
ここまでは飛んできてここに落ちてくるのか、不思議です。
我が家に寄ってくるドバトたちが呼んでくるんでしょうか。

ともあれ彼も、どうやって来たのか飛べずにヨタヨタしているところを保護しました。

その時の彼は、とても奇妙な形をしていて触るのがちょっと怖かったです。

ポーター(Pouter)という種類の鳩、それに似た形をしていたんです。

【参考】…イングリッシュ・ポーター(English Pouter)の画像
    イングリッシュ・ポーター
     ↑画像をクリックすると元ページが見れます
      さらに元→List of pigeon breeds - Wikipediaより


しばらく様子を見ていましたが、これは“気嚢破裂”なんだと思いました。
その治療方法は知っていました。注射器で空気を抜き抗生剤を投与しつつ
気嚢に開いた穴(というか傷というか)が塞がってくれるように期待するしかないんです。
塞がる程度の傷なら助かるし、塞がらない傷なら助からない。

時間が経つにつれてますます膨らんでくるように見えて(実際その通りだったのですが)
いつも我が家の鳥たちがお世話になってる病院に連れて行きました。

体の表面に傷はないようでした。
気嚢から漏れた空気で首周りが大きく膨らんでいましたが
鳥の気嚢はいくつもあり、大げさに言えば体中のあちこちに空気を溜めるような構造で
そのどこから空気が漏れるのか、それが1カ所だけなのか、穴は大きいのか小さいのか
そういうことは分からないにしても、取りあえず空気を抜いてもらいました。


 ▼ 自宅内で保護中 (ケージから出すときは“おしめ”してました)
110306バーレス拡大

上の写真でも↑少し膨らんできていますが
その後、何度も何度も空気を抜いてもらうことになりました。投薬も続けました。
なかなか治らなかったんです。
最終的に3ヶ月?治ったと思えるまでにはそれくらいかかりました。

じつは当初、元気そうに見えるけど、彼は助からないのではないかと思っていました。
私は“これはもう死んでしまうだろうな”と思った鳩を撮れないんです。
“こんな鳩を保護しました”と死ぬのを予感しながらブログに書くこともできない。
初めてバーレスの写真をブログに出したのは1年経ってからだったと思います。


だからひどい状態のときの写真はないのですが
空気を何度も抜いてもらってもまた膨らんできて、
のどや胸のあたりだけでなく背中側までパンパンになってくるんです。
そして……

信じられなくて怖かったのが、頭まで空気で膨らんできたことです。

頭皮っていうのは、
まず頭骨があって、その上に薄く肉があって、その上に皮膚があって、
骨と肉と皮膚はくっついているものだと思います。そうでしょう?
なのに首からずっと上がって行って頭のほうまで空気でプワプワ膨らんでくるんです。
どこに空気が入っているんですか、頭皮が浮いてきているってことですか、
……すごい怖かったですね……

ま、私は医学的知識もない素人ですから的外れな怖がりだったかもしれません。
しかし今こう言えるのも助かって元気になってくれたからなんですけどね。
ほんとに良かった。


保護してしばらくは空気で膨らんだその姿が怖くて、羽色も何も気にしてませんでしたが
すぐには死ななそうだと感じ出してから落ち着いて良く見ると
全体が茶色のなかなか綺麗な鳩だと思いました。かしこそうな顔をしているし。
翼に二引の線が入ってないのでバーレス(bar less)と名付けました。


レース鳩だということは最初から分かりました。足輪を3個もしてましたから。
右足には2010年生まれを示すナンバーリングをしてました。
だから保護した時点で、彼は生後1年ちょうどか未満だったんだと思います。


彼の左足にはめられていた足輪↓ レースの時にする足輪です
     ICチップの足輪

この青い足輪に、黒い樹脂が流し込まれた三角の部分がありますが
そこにICチップが封入されているものです。

この足輪をした鳩が鳩舎の入り口をくぐると、そこにセットされた専用の機械が
ICチップの情報を読み取るというしかけです、多分。

レース鳩は“自分の家”に帰ってくるように訓練されます。
どこから飛ばしても帰ってくるように、しかも最短で最速であるのを理想として。

レースに参加する多数の鳩を集めてどこか1カ所でいっせいに放ち、
それぞれの鳩がそれぞれの鳩舎に帰り着き入り口をくぐると機械が日時を記録します。
オーナーが違えば鳩舎の場所(住所)も違いますから、飛ぶ距離はみな同じではないです。
出発点からそれぞれの鳩舎までの直線距離、それを到着までの所要時間で割り算します。
そうやって算出した「分速」を競うのが鳩レースです。

バーレスがはめていたICチップの足輪には、彼個人のナンバーが入ってるんでしょうね。
もう必要ないので外してしまいましたけどね。

ところで彼は四国のほうの鳩舎の鳩だったようです。
何処から放されたのかは知りません。関東?東北?まさか北海道とは思いませんが。
とにかく私の家は三重県です。ここから放したはずはないでしょう通過点のはずです。
彼は西へと、四国へ帰ろうとして飛んでいて事故に遭ったんでしょう。
ここから四国まではまだまだ遠い……
当初はいろんなことを考えたものですが、今となってはもうどうでもいいです。
彼はこれからもずっとここで暮らすんですからね。



 ▼ だいぶ元気になって部屋を飛ばせてた頃
110317バーレス拡大


元気にはなっても非常に、異常に、というほど大人しい鳩でした。
訓練されたレース鳩、というものに触れたことがないので
レース鳩というものはこんなに大人しいものなんだろうか、と思ったり
いやそれは関係ない、まだ体がどこかおかしいからなんだろう、と思ったり。


 ▼ 自宅内ではランジュジローちゃんと一緒でした
110317バーレスとランジュ拡大
    (↑左はランジュ)


ヒナから挿餌で育てたランジュジローちゃんはともかく
“おしめ”をされることをバーレスは全く気にしなかったです。
おかげで長時間でも部屋に放し飼いのように飛ばせてやることができました。
もっともあまり飛ばなかったですけど。

それに鳴かなかった。ウーウーと唸ったりずっとしなかったです。

保護から1年以上経ってやっと、ノドを膨らませてグーグーと♂鳴きするのを見たのですが
そのときは嬉しかった!

ずっとできなかったのかなと思います。
気嚢破裂していた鳩ですから。後遺症があるんだと思います。
もしかすると、ですけど、
治った今でも普通の鳩より呼吸がしにくいとかあるのかもしれません。


 ▼ 鳩小屋に引っ越してきてからのバーレス
110906バーレスの栗拡大
2011年9月6日.撮影


 ▼ ジローちゃん(左) と仲良し
110906スパニッシュジャコビン&レース鳩拡大
2011年9月6日.撮影


いっしょに座敷鳩時代を過ごしたジローちゃんとは今も仲がいいですが
ランジュのほうとは実はすでにペアになっています。

   そのようすを書いた記事→「ランジュとバーレス」2012.06.10

でも何度か産卵抱卵をしていますが、いつも無精卵です。

できればバーレスの仔が見たいという気持ちはありますが、多くを望みません。
長く闘病していた鳩なので無理があるかもしれないし。
彼が元気に生きていてくれるだけでいいので。


 ▼ バーレスジローちゃんとその他大勢
20120824バーレスとジローちゃん拡大
  ↑2012年8月24日.撮影

多数雑居の中でも争いもなく平和に暮らしておりますので
彼にはこのままマイペースでお願いしたいと思います。

では最後に、Twitter既出ですが最近撮った画像を並べて終わりにします。
  *(換羽中なので羽毛が薄くヤセて見えるのが残念ですが〜〜)


20120605バーレス拡大
  ↑2012年6月5日.撮影
20120827バーレス拡大
  ↑2012年9月1日.撮影
20120901バーレス拡大
  ↑2012年9月1日.撮影
20120829バーレス拡大
  ↑2012年8月24日.撮影
20120829バーレス2拡大
  ↑2012年8月24日.撮影



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