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亡くしてから分った

ともだちのコロさんの愛モル“チッチ”ちゃんが急逝したんです。
でも私、ブログコメントもメールもまして電話もできないんです。
あんまりひとの気持ちの分かる人間じゃないので下手なこと言ってしまいそうで。


つい先日、組内のお宅を集金のために回っていて
あるお宅へ伺ったら奥さんがタオルを顔に当てて泣き顔のように見えたんです。
様子がおかしいなと思っても「どうしたの?」と私は聞かないヒトです。

「聞いてほしい、しゃべりたい」と相手が思っているか
「何も聞かないで、そっとしといて」と思っているか判断つかないんです。
前者をほおっておいても大したことないが、後者にさわるのは罪な気がします。
どっちか分からないときは罪の軽いほうを選びます。

そんな私に、帰りがけに奥さんが話してくれましたが愛犬が亡くなったそうです。
私の家でも何年か前まで犬を飼っていて、そのお宅の犬とは散歩でよく会いました。
立ち話なんかもしてよく知っている犬でした。賢くおとなしいラブラドールで。

なんて言っていいのか分からないので、そのとおり言いました。
悲しんで泣いている人にかけていい言葉が選び出せませんでした。
私はちょっとアタマ悪いですし、それ以前にかなりニブイです。

うちの犬は老衰で長く寝たきりになったあと亡くなりましたが
ずっと世話をしていて大切に思っていたはずですが泣けませんでした。
私は感情の波が追いついてくるのが遅くて、ずっと後で急にドッと泣けてきたりします。
悲しい、淋しい、と淡々と思ってるうちに感情が薄れてしまうこともあります。
けれど波は何度も打ち寄せてきます。小さくても大きくても忘れた頃にでも。



名古屋に住んでいた頃、ハムスターを飼っていました。
                      “ねずみちゃん”は男の子でした
長毛ハムスター♂“ねずみちゃん”

買ってきた当初は小さくて普通のハムでしたが大きくなるにつれて長毛になりました。
夫が“ねずみちゃん”と呼んで(世話はしないが)たいそうお気に入りでした。
すっごくよく懐いて可愛い子でしたが、そう長生きする動物じゃないので
なんの前触れもなくある朝亡くなっていました。

              ↓きつく掴んではないですよ(^_^;)お手々が可愛かったな~
長毛ハムスター“ねずみちゃん”

その後、時々チョロチョロとテレビ台のあたりを横切っていくのを見ました。
数ヶ月それが続きました。
夫とふたり、「自分が死んだことまだ分かってないんだね~ねずみちゃん」
なんて話していました。


“ねずみちゃん”は夫と暮らしていたアパートで飼っていた子でしたが
私が独身時代から住んでた別のアパートには猫を7匹飼っていました。
その猫たちは伊勢に今の家を建てて引っ越してきた時にみな連れてきましたが
こっちへ来てからだんだんに亡くなっていきました。
そのときの事をこのブログにもかつて書きました。→2008.07.10の日記

その猫たちの中の一匹“あるたん”♂

愛猫:故・あるたん♂(享年15歳)

“あるたん”は拾った子猫の時からすでに片目でした。眼球がなかった。
事故なのだと思うけどよくわからない。
捨て猫ではなく、ノラ猫の子供なのだと近所の人が言っていました。

どんくさい猫で、片目のせいかもしれないが飛び上がろうとして落っこちてきたり
タンスや机の上の物をことごとく落とすし餌や水の容れ物はひっくり返すし
それより何よりオシッコを玄関ドアのところでするので困った猫でした。
バカだからそうなのか、かしこいからアテツケでやってるのか分からん子でした。

その“あるたん”を、伊勢へ来てから何年か経って15歳で亡くしたのですが
それまではそんなに特別に愛していた自覚がなかったのです。
それどころか手のかかる面倒な子なので「コイツさえ居なきゃな~」なんて
冗談とはいえ言っていたくらいです。

なのに彼を亡くした数日後、
すぐ近所のマクドナルドに車で行こうとして何故かたどりつけないんです。
まるで変な夢を見ているように、行くべき道を行けず曲がるべき角を曲がれないのです。
ほんとうにすぐそこなのに、夢の中のように迷ってしまうんです。

とても怖かったです。
そして自覚がなかったけど亡くしてはじめて彼が特別であったことがわかりました。
自覚したとたんに涙がボロボロ出て来て止まらなかった、あの感覚を今も憶えています。

私は気づくのが遅い。

死んだ後も数ヶ月、テレビ台の前を横切っていた“ねずみちゃん”。
私はニブいしバカだ。
もういないはずの“ねずみちゃん”が「見える」というのは「私の側」のことだ。

死んだことを分かってないのは“ねずみちゃん”じゃなかった。
分かってないのは私のほうだった。
きっと分かりたくなかったんでしょうね。
そんなことをずっとずっと後になってから気づきました。


逝ってしまったものたちを忘れることは一生ないんでしょう。
心の中の引き出しから何かの折りに顔を出すんです。


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