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錦華鳥の趾瘤症

ここ何年かずっと我家では発生してないのだが、3~4年前くらいまではよくあった。
その頃はまた、私は他所様の錦華鳥サイトの掲示板などに書き込みをしていた時期でもあったが、他の錦華鳥飼育者からも同じく「足腫れ」で困っている話をよく読んだ。

しかし大抵は錦華鳥だけではなく他のフィンチも飼育している人が多いのだが
他のフィンチ類ではほとんど発生してないという。
私は錦華鳥は「足腫れ」になりやすいのだろうか、と思っていた。

足の裏に細菌感染を起こし指全部が腫れた錦華鳥の例。
      ↓
錦華鳥の趾瘤症(バンブルフット)足指が腫れる拡大

私は200羽近く飼っているため分母が大きくかつては何羽も発生して治療に追われていた。

「趾瘤症(しりゅうしょう)」「バンブルフット」などで検索すると詳しく出て来る。
ようするに趾(あしゆび)がバクテリアの感染によって炎症を起こしているものだ。
小さなキズができたところに、主に黄色ブドウ球菌が付いて引き起こされるのだという。

不潔な環境で飼っているせいだとか書いてあるので、発生が多いというと私が汚い環境で錦華鳥を飼育していると思われるのではないかと当時あまり言いたくなかった。

確かに(当たり前だが)不潔なところで飼っては良くない。
しかしフン1個するたびに敷紙を取り替える飼育者はいないにしても、普通にきれいに飼っている飼育者のところでも発生はする。
砂を敷くと良いというが、そうしている飼育者のところでも発生する。

無菌状態で飼うことはできないのだから、バクテリアが入り込むキズを作らないことだ。

擦過傷、引っ掻きキズ、それらを作らせないような止まり木を考える。
鳥の趾に合わない止まり木は強く握らねばならず負荷がかかる。
それとウサギやチンチラなどにも趾瘤症は多いが、それらでは体重が重くて趾底部に重圧がかかりすぎて起こることが多いらしく、まず食餌を見直し太らせないようにし、床がアミだと痛むので柔らかい床材を敷いてやるのだという。

あと、趾瘤症の原因としては「ビタミンA欠乏症」も言われている。



腫れてカサブタができている場合は消毒薬(軟膏はダメ)を付けても浸透しにくいので
まずカサブタを外したいのだが、無理に剥がしては大出血する。

錦華鳥の趾瘤症(バンブルフット)カサブタの症例拡大

容器に用意した湯を綿棒に含ませてカサブタを叩くようにして染み込ませることを繰り返す。
ふやけてくれば無理しなくても外れる。
ふやけた状態のカサブタは黄色くぶよぶよしている事が多い。
鳥は体温が高いため人間の膿のようにジュクジュクしないが化膿していたということだ。
カサブタが上手く剥がれたあとは赤剥け状態になるが出血はしない。希ヨードチンキで消毒する。
ネクトンB-complexなどビタミンB群を与える。(罹患してしまった後の治療目的)
                     ↓
錦華鳥の趾瘤症(バンブルフット)カサブタ剥離後拡大

趾瘤症は悪化させると完治しにくく、また再発もしやすい。
悪化した場合は指や足が脱落する。
また炎症が足にとどまらず細菌が血流に乗り死亡する場合もあるかもしれない。

球節に炎症を起こし腫れ上がった錦華鳥の足。
    ↓
錦華鳥の趾瘤症(バンブルフット)球節が腫れ上がった症例

炎症で足が腫れ上がったことで脚環が食い込んだ例。
脚環の締め付けで血流が妨げられるので脚環より上部も腫れ上がる。
    ↓
錦華鳥の趾瘤症(バンブルフット)足腫れにより脚環が食い込んだ症例

このころ私は錦華鳥にビニール製ソフトチューブの脚環を使っていたので比較的簡単に切って外せたが、金属製のクローズリング(ヒナの時に入れる切れ目のない環)を装着した鳥は日頃からよく足を注意していないと隙間なく腫れてしまった場合は切り離すときに足が取れてしまうかもしれない。


放っといて治るものでないし悪化しやすく完治しにくく再発しやすい厄介なもの。
抗生物質と抗炎症剤を投与しなければならないが薬局で買えるものでないので、足くらいと軽く考えずとにかく獣医に行くことだ。
先に書いたように足をなくしたり命までなくすこともあるかもしれない。


とはいえここまでダラダラ書いてきて、結論が「獣医に行け」では当たり前すぎるので
もうちょっと自分の経験を書いてみる。
今日載せた写真はすべて3年以上前までのもので、その頃よそ様の掲示板に載せたものだ。
かつてはこのような鳥が何羽も出て悩まされたのに、その後まったく発生しなくなったのは何故か。

自分ではこれだと思っている原因があるのだが、人様に対して断言できることではない。
ただ、しょっちゅう患鳥が出たときも、全く出なくなった今も、
同じように「ピカピカに綺麗」な環境でなく、ごく普通に汚く普通にきれいな環境であるし、
止まり木も変えてないし、床に砂を敷いたりもしてない。

変わったことはビタミン剤をコーティングしたムキ餌を与えるようにしたことだけ。
それをキッカケに患鳥が出なくなった。
だからビタミンA欠乏によって趾瘤症が引き起こされていたのかもしれない。
コマツナなどの青菜類は与えていたのだが足りなかったのかもしれないし
青菜をあまり食べない個体が罹患しやすかったのかもしれない。

ビタミンAは過剰摂取もまた障害が出たりするのでサプリから摂る場合は注意すべきかもしれない。
だが青菜からの摂取が効率がよくないようなら、確実に摂るには良い方法と思う。
飲み水に溶かして与えるタイプのビタミン剤が手軽かもしれないし
鶏卵にもAは含まれているし各種ビタミンも配合のエッグフードなど良いかもしれない。



※2012.6.14 一部書き換え
 先日いやがらせメールが来て「汚い環境で飼っている」と決めつけられてしまったが
 なぜ見てないのに決めつけるのか不思議だったが、この記事をたまたま見たのかと
 たった今気づいたので『普通に汚い』だった箇所を『普通に汚く普通にきれいな』
 に書き換えました。ようするにうちは普通です。
 それと我が家のキンカの飼育数を『多数』としていた箇所、『200羽近く飼育』と
 書き換えました。これだけの分母の中での何羽かの発生です。
 


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| 錦華鳥 キンカチョウ | 15:58 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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