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胡錦鳥の頭色の遺伝

   (胸色については胡錦鳥の胸色の遺伝←クリックして下さい)

コキンチョウは頭部の色の違いによって「黒頭」「赤頭」「黄頭」の3つに分類することができますが、これは野生種(Wild Type)において自然に発現したものです。

人間によって色変種を固定した「羽色の色変わり」ではなく自然に起こっている変化であるので英文では Mutation(突然変異)のかわりに Morph(変異型)という単語が使われています。


まずレッドヘッド(RH) 「赤頭(アカガシラ)」
   赤頭オス1 赤頭メス2
      参考画像 : (左)RHグリーン♂ (右)RHグリーン♀


レッドヘッドは野生下においてもっともノーマルな状態です。
レッドヘッドの遺伝子は性染色体上に存在し優性(sex-linked dominant)です。
しかし優性遺伝でありながら、野生下においてはブラックヘッドに個体数では遥かにおよびません。


野生のコキンチョウ(オーストラリア)
                 参考画像:Wildscreen Arkive より



飼い鳥としての胡錦鳥においては、レッドヘッドを出すのは難しくありません。
なんせ優性遺伝ですからRH遺伝子を性染色体上に1個持てば発現します。

♀が父からのRH遺伝子1個を引き継ぐのみで赤頭を発現させるのに対し、
♂は両親のどちらかから1個、あるいはそれぞれから1個ずつ計2個のRH遺伝子を引き継ぎ発現します。
♂のレッドヘッドがシングルファクターかダブルファクターかで赤の発色に差はありません。




つぎにブラックヘッド(BH) 「黒頭(クロガシラ)」
  黒頭1 黒頭2
   参考画像 : (左)BHグリーン♂ (右)BHグリーン♀若

その遺伝子は性染色体に存在し劣性の遺伝形質(sex-linked recessive)です。
♂がブラックヘッドで発色するためには2本ある性染色体の両方にBH遺伝子を持っていなくてはなりません。
♀は伴性遺伝子が載る性染色体が1本しかないので、♂親からBH遺伝子1個を引き継げばブラックヘッド発現します。


         BHイエローバックSF BHイエロー
      参考画像 : (左)BHイエローバック(SF)♂ (右)BHイエローバック♀

羽色がイエローバックの場合では黒色素が抑制され、シングルファクター♂では灰色の頭になり、♀ではほとんど白い頭になります。

BHもRHも伴性遺伝であるので、♀がそれらのスプリットを持つことはありません。
♂に関しては、BHで発現しているならばその鳥はRH遺伝子を持っていません。
しかしシングルファクターでRH発現している♂はBH遺伝子を持っていますから、その♂はBHとRH両方の♀の仔を出すことができます(相手♀の頭色が何であれ)。

        赤頭オス2 赤頭メス1
    参考画像 : (左)RHイエローバック(SF)♂ (右)RHイエローバック♀
    イエローバックでは顔周りの黒い縁取が薄くまたは無くなります。




そしてイエローヘッド(YH) 「黄頭(キガシラ)」
  黄頭オス1 黄頭メス2
      参考画像 : (左)YHグリーン♂ (右)YHグリーン♀

イエローヘッド(YH)はオレンジヘッドとも呼ばれる錆色のマスクを持つものです。

イエローバックがYHになると、黒が抑制され明るいオレンジ色の頭部になります。
     黄頭オス2 黄頭メス1
   参考画像 :(左)YHイエローバック(SF)♂ (右)YHイエローバック♀

イエローヘッドは常染色体上の劣性遺伝形質(autosomal recessive)です。
さらにそれが発現するためにはレッドヘッド遺伝子も同時に持っていなければなりません。

つまり、イエローヘッドで生まれてくるためには♂♀ともに常染色体上にYH遺伝子を2個揃え、さらに性染色体にレッドヘッド遺伝子を持っていなければならないということです。
そのためBHやRHにくらべ発現が容易ではなく、個体数は少ないはずです。

もし常染色体上にYH遺伝子を2個そろえていても、性染色体にBH遺伝子しかないなら、その鳥はYHではなくBHで発現します。
しかしその鳥のクチバシの先の色は、本来の赤色ではなく黄色になります。
   (一番上の画像のBHグリーン♂、彼はおそらくそういう鳥です)

イエローヘッドは常染色体劣性であるので、♂♀ともにYHスプリットを持てます。
ブラックヘッドで発現している鳥、レッドヘッドで発現している鳥、それらの鳥がもし1個だけYH遺伝子を保有していたとしても外見上に何のサインも出さないのでYHのスプリット鳥を見分けることは出来ません。


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 ※海外サイトの文献を参考にしていますが、読んだのが4年くらい前なので何処のサイトに何が書いてあったか憶えていません^^;
そのころ見ていた胡錦鳥関係の海外サイトというと・・・
  Welcome to eFinch.com と ERYTHRURA くらいしか思い出せませんが、どっちも素晴らしいサイトであり勉強させてもらいました。



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