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ビセイmutation

     前段階→「ビセイインコ#1」「ビセイインコ#2

岐阜の鳥友さんちで撮らせてもらった美声インコ(ビセイインコ)たち。
新しいタイプの品種もいるので解説を書こうと思うが、
色変わりを説明するにあたってまずノーマル載せようと思ったら写真がない。
そういえば私はビセイのノーマルをちゃんと見たことがない。
岐阜の鳥友さん宅にも居ない。   すべての画像はクリックで拡大します


ノーマル ブルー
(左)ノーマル♂♀      (右)ブルー♂♀
     ↑
なのでパロットパラダイスさんで撮らせていただいたノーマルです。
実物のノーマル♂は写真で見ていた印象よりずっと綺麗であった。

ブルーはノーマル色から黄色と赤を引き算したもの。
ユーメラニン(黒)と青が残る。



ルチノーイエロー イエロー
(左)ルチノー♀,プラチナ(<ライム)♂ (右)プラチナ(<ライム)♂
    ↓
プラチナライムの淡色バージョンで遺伝子的には同じものである。
ライムはシナモンと混同されることがあるが、シナモンはノーマルのユーメラニン(黒色素)を茶色に変える変異であり、ライムはユーメラニン(黒)を薄めると同時に体全体の色も明るくする。
ユーメラニンが薄くなっているだけでなく青も淡色化する。
ルチノーはユーメラニンと青を完全に抑制するもの。
プラチナ&ライムは、ノーマルとルチノーの途中にあたる変異でありルチノーとは複対立遺伝の関係である。

普通、別々の劣性遺伝変異を交配すると遺伝子が対立して仔はノーマルになる。
しかし複対立遺伝の場合は通常に対立せず、この場合、ルチノーとプラチナを交配すると♂の仔はその2種の中間のような姿となって発現する。それがルチノープラチナである。
                   ↓
      100629ルチノープラチナ(ミューバードhttp://myu-bird.blog.so-net.ne.jp/より)(ルチノープラチナ)
    ☆この画像は「ミューバード」の“そがっち”さんよりお借りしました。
     元のお写真は 2010年6月29日の記事に掲載されています

写真追加:巣立ち後  2010年7月14日2010年7月22日の記事よりお借りしました
100714ルチノープラチナ♂(ビセイ) 100722ルチノープラチナ♂(ビセイ)
     ★そがっちさん!ありがとうございました!
   
♂は性染色体を2本持つが、その片方にルチノーを、もう一方にプラチナを載せたものがルチノープラチナである。ゆえにルチノープラチナは♂しか存在しない。
♀は遺伝子が乗る性染色体が1本しかないため、ルチノーかプラチナかどちらかにしかなれない。


そしてルチノープラチナにブルー遺伝子を載せたものがアルビノプラチナである。
   
     アルビノプラチナ画像提供パロットパラダイス
        ↑
左がアルビノプラチナである。これも当然♂しか存在しない。(右:アルビノ♀)
‘アルビノプラチナ’は通称であり正確には‘ブルー・ルチノープラチナ’
遺伝子的に表記をするなら‘ブルー/ルチノー,プラチナ’である。
常染色体上にブルー遺伝子を2個揃え、性染色体の一方にルチノー遺伝子を、もう一方にプラチナ遺伝子を載せた♂である。


プラチナ プラチナ2
(左)ブループラチナ♂♀    (右)ブループラチナ♂,アルビノ♀
    ↓
これらの鳥は「プラチナ」という名前で輸入されてきている。
この名で広まりつつあるかもしれない。なぜなら本当のプラチナはシナモンやライムもごっちゃになって日本ではオウゴンと呼ばれたりしているからだ。

写真の鳥は確かに外観はプラチナ(白金)のような色だが、正しくはブルー・プラチナである。
ブルー(常染色体劣性)とプラチナ(伴性劣性)のコンビネーション。
ブルー遺伝子により、プラチナから黄と赤が引き算される。

右の写真の♂は左の♂より青が濃く発色しているが、ライムからプラチナまでの色幅のなかで♂の青味の個体差はけっこう大きい。右の♂はむしろブルーライムといった方がいいかもしれない。



オパーリン1 オパーリン2 オパーリン3
(左)オパーリン♂ (中)同左・背中から (右)オパーリン♂(別の個体)

オパーリンは配色を変える変異である。
あくまでも元々その鳥が持っている色ではあるが「配置」を変える。
上手く言えないが、腹側の色が背中側に回るというか。
セキセイでは体色が地色側に現れるという言い方をされる。腹の青や緑が背翼面に出る。
鳥種によってオパーリンの表現は違いがあるが、
ビセイでは、腹部の黄色が胸にも広がり、更に頭も含む背中側全体に広がる。
♂の特徴である腰の赤斑のエリアまでも黄色になる。
そのかわりに、ノーマルでは有り得なかったエリアに赤が現れる。
♂♀ともに、頭・背中・雨覆などに赤い羽毛が現れるが、その量には個体差がある。
中央の写真と右の写真は別々の鳥だが、個体差が大きいのが分る。



プラチナOpaline アルビノ
(左)BLプラチナオパーリン♂アルビノ♀ (右)アルビノ♂♀
    ↓
プラチナオパーリンはともに伴性劣性の変異である。
プラチナとオパーリンが同時に1羽の鳥に出現するためには事前に遺伝子の交叉が行われ、1本の性染色体にその2つが共に載っていなければならない。
♂はプラチナとオパーリンが一緒に載った性染色体を2本持たなければプラチナオパーリンになれない。
そして更に、常染色体上にブルー遺伝子を2個揃えたものがブルー・プラチナ・オパーリンである。

アルビノは通称であり、正しくはブルー・ルチノーである。
常染色体上にブルー遺伝子を2個揃え、性染色体上にルチノー遺伝子を持ったもの。



パリッド パリッド2
(左)アルビノ-パリッド♀  (右)BLプラチナ♂,アルビノ-パリッド♀

アルビノ・パリッドだが、はっきり言ってよく分らない。
が、確かにベルギーから輸入の際にその名前で入って来ている。

パリッド(Pallid)とは、ライム(プラチナ)の別名であるはずだが、それならば♀のアルビノ・パリッドは有り得ない。
「アルビノ・パリッド」=「ブルー・ルチノー・パリッド」だからである。
ルチノーとライム(プラチナ)は同じ遺伝子座を共有するため遺伝子の交叉は起こり得ず、♀がその2つを同時に1本の性染色体上に持つことは出来ないからである。

そういうややこしい話ではなく、輸入なさったPPオーナーのT氏が仰るには
「アルビノの中に薄っすらと青味がかった個体がいて、そういう鳥をアルビノ・パリッドと呼んでいるようだ。青味がないものは単にアルビノとしている」らしい。

どうやらそのようだが「パッと見」ではただのアルビノに見える。
しかし陽光に当たると背中と雨覆あたりがかすかに青味掛かって見える。
マメルリハのアルビノの♂♀を見分けるのに同じく陽光に当てて腰と目のあたりが薄青く光れば♂、なんていう話もあるが、あれに似たかんじだ。



オレンジ オランジ2
(左)オレンジパステルオパーリン♂,パステルオパーリン♀ (右)同左
    ↓
この♂だが、ノーマルベースでなく風切羽や尾の色が薄いのでライムである。
ライムはパステルと呼び変えられることもある。

ビセイではオレンジと呼ばれているが、この♂のように胸から腹まで赤が満ちる変異をレッドフロント或いはレッドベリードいい、キキョウとヒムネキキョウで確立しているが他の鳥種ではまだ完全に確立しているとは言えないかもしれない。
しかしビセイでは他の鳥種よりも早くすでに確立しているはずである。
レッドフロントとはいうが鳥種によっては赤というよりもオレンジ寄りの発色でありビセイも然りである。

レッド サフュージョン(Red-Orange suffusion)と呼ばれるものがいる。

これは腹側のみならず背中側にも羽毛の至るところに赤い羽毛を散らばらせたものだが
多くの鳥種で見られるが単に病気の徴候だと言われていて、
現に遺伝的支配によらないために繁殖により同じ鳥を作る事ができない。
本来そういう鳥をレッド サフューズと呼んでいたのだが、そのような外観的特徴を持たせた鳥を
選択繁殖によって遺伝的に作り出せるように試みがなされ、いくつかの鳥種で確立されてきている。

ビセイインコでは早い段階で本当の遺伝的変異として確立されたようである。
しかしこれらの鳥には赤を広げることに関係する多くの選択遺伝子があるため、より赤い両親は更に赤いヒナを生み出せる可能性があるだろうこと以外には、子に遺伝する赤の量を予測することは難しい。



オレンジパステル ルビノとブルオパ
(左)オレンジパステルオパーリン♂,オレンジルビノー♀
      ↓         (右)ルビノー♀,BLオパーリン♂
      ↓
こちらの♂はプラチナベースのレッド(オレンジ)サフューズである。
レッド(オレンジ)フロント変異はノーマル(の黄色の羽)に対して優性である。
であるから赤の広がりをより増すためにはオパーリン遺伝子によって前もって黄色の範囲を広げることが必要となる。
レッド(オレンジ)フロント遺伝子とオパーリン遺伝子を同時に持つことによって喉から下腹までムラなく赤を広げ、背中側にも広げる。
そしてライム(プラチナ)はベースが明るいためにオレンジ発色が濁りなく美しい。

ルビノーはルチノー・オパーリンのことである。
ともに伴性劣性であるルチノーとオパーリンが遺伝子の交叉によって1本の性染色体に同時に載ったもの。
♂はその「ルチノーオパーリン」が載った性染色体を2本揃えていなければならない。



レースウィング BL&Race
(左)BLレースウィング♀  (右)ブルー♂,BLレースウィング♀
    ↓
この鳥は単に「レースウィング」という名で輸入されてきているが、
正しくはブルー・レースウィングである。
レースウィングというのはルチノーシナモンのことである。
ブルーでないノーマルのレースウィングはほぼルチノーの外観に薄くシナモンがかった鳥である。
上記のルチノーオパーリンと同じく、伴性劣性の変異遺伝子であるルチノーとシナモンが遺伝子の交叉により1本の性染色体に同時に載ったもの。
♂は、「ルチノーシナモン」が載った性染色体を2本揃えていなければならない。
そのためルビノーと同じく♂の個体数は♀よりも少ない。

ルチノーシナモンとブルーのコンビネーション(=BLレースウィング)では黄色が引き算され、この写真の、アルビノに薄くシナモンがかった鳥になる。

     ほかにビセイインコの写真のある記事→「岐阜県恵那市にて



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